この尺には収まらないことなど何もないのだよ?

黒木瞳、映画「魍魎の匣」上海ロケで華麗に楊貴妃に変身


小説でこんなシーンあったっけ?と思ってよく記事を読んでみると「今回のシーンは物語本編とは直接関係がなく」と書いてあって納得。
個人的にはこんなシーンいらんだろ、と思う。「約2時間の映画で使われるのはわずか数秒」と書いてあるけど、数秒すらもったいないと思う。
大体あの分厚い小説の魍魎の匣を2時間で収められるわけがないと思う。最初の匣館の失踪まででPart.1、京極堂の魍魎や火車の講釈でPart.2、あの人の家から・・・まででPart.3、クライマックスまででPart.4の四部作ぐらいにわけないとあの作品の魅力が伝わらないような気がする。原作読んでいない人はまず間違いなくPart.2で挫折すると思うけど。
姑獲鳥の夏」も小説は読んだけど映画は見ていないのでそのうちレンタルして見てみたい。あまりいい評価ではないらしいが。
ちなみに『京極夏彦ラジオドラマ 「百器徒然袋」』ではかなり細部を端折っているから、原作の勢いは落ちているけど夏木マリの最後の解説を含めてラジオドラマ単体で聴けば面白い。榎木津役ははまっている感じがするが京極堂役はどうも違う感じがすると個人的には思う。
とにかく魍魎の匣は四部作か12時間の映画にするか、どちらかをしないと劇場に行った人の憑物が落ちないと思う。