2006-12-29から1日間の記事一覧

2006年読書ベスト

『口笛吹いて』が今年読んだ小説100冊目だった。 マンガや雑誌も足せば300冊は超えると思う。マンガ、雑誌は立ち読みですませるものが多い。じっくりと一冊立ち読みするから店員からしたら嫌な客だと思う。300オーバーしているので、単純に考えると新聞以外…

『口笛吹いて』を読んだ

う〜ん。「負」に満ちた五篇。非常に重い。結末の明るさが少ない。重松作品はしっかりとした結論がないのが多いが、今作はちょっと終わり方が中途半端なものばかりだった。重く暗い話ばかりだからこそ結末に期待してしまうけれど、投げっぱなしで消化不良だ…

『オーデュボンの祈り』を読んだ

不思議な島で不思議な者たちが不思議な生活をしている。あまりにも不思議な世界で、起こる事件すら現実味を帯びていないのかと思って読んでいた。 しかし、その中で起きている出来事やちょっとした言葉が全て結末につながっていた。後半は「えっ、そんなこと…

『箱男』を読んだ

箱男の独白から始まる。贋箱男の出現、看護婦との関係が綴られるあたりから面妖な空気が流れ、中盤以降何がなんだかわからない混乱する展開になる。その展開がよく飲み込めず終盤になってやっと落ち着いて読めた。 箱をかぶって生活する男が奇怪に感じるが、…