『オーデュボンの祈り』を読んだ

不思議な島で不思議な者たちが不思議な生活をしている。あまりにも不思議な世界で、起こる事件すら現実味を帯びていないのかと思って読んでいた。
しかし、その中で起きている出来事やちょっとした言葉が全て結末につながっていた。後半は「えっ、そんなことまで実はつながっているの」という驚きの連続だった。
非常に不思議な世界なのに非常に論理的なまとまりになっている。一見意味不明なたくさんのパーツが全てが綺麗にはまって終わる。これは本当によくできている。

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)