『なきむし姫』を読んだ

単身赴任したテツ、今でも泣き虫の妻ののアヤさん、子どものブンちゃんは小心者、でもチッキは真逆の女ガキ大将で……といういかにもいろいろなことがありそうな家庭。それにテツの同期が絡んだり、謎のケンさんが来て…
重松節炸裂の心が温かくなる作品。ぐわっと一気に温まる感じではなく、じんわりじんわりと温まる感じ。ゆっくりと温めてくれるので、その場にずっといたくなる(ずっと読んでいたくなる)。
特に第7章の「ママがサンタにビンタした」は展開が予想できなくてサプライズに溢れていた。そしてそのサプライズが涙をより強く誘う。
非常に読みやすく、また頭と心に入ってきやすいので、心を温めたいなと思った時にさっと読める。

なきむし姫 (新潮文庫)

なきむし姫 (新潮文庫)