勝手に2007年上半期読書ベスト3

いつの間にか下半期に入っていたので勝手に上半期に読んだ本を振り返り勝手にベスト3。


上半期ベスト3


1位『カシオペアの丘で』重松清
やはり上半期一番。多くの人の多くのことを書いているのでちょっと長く感じるけれど、それでも最後はその長さも気にならないほどの重松ワールド。「ゆるし」とは。
本屋の紹介文では「流星ワゴン」「その日のまえに」を超える最高傑作とあったけれど、個人的には「その日のまえに」が最高傑作だと感じる。

カシオペアの丘で(上)

カシオペアの丘で(上)

カシオペアの丘で(下)

カシオペアの丘で(下)


2位『虚無への供物』中井 英夫
推理合戦という形であらゆるトリック手法や可能性を書いて話が進んでいく。謎に加え構成も素晴らしく今読んでも古さを感じさせない。

新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)

新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)

新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫)

新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫)


3位『送り火重松清
いい。ちょっと怖さを感じる話もあればじんわりくる話もある。最後の短編「もういくつ寝ると」を読み終え本を閉じるととても温かい気持ちになる。

送り火 (文春文庫)

送り火 (文春文庫)


読書ってやっぱりいい。本が好きだから本を読む、それでいいじゃない。