『奪取 上・下』を読んだ

久しぶりに手に汗握る小説を読んだ。興奮したまま最後まで一気に読んだ。面白かった!
若者二人がサラ金の借金を返済するために偽札作りをする。人の目を騙すのではなく機械の識別を騙すための偽札を作るのだが・・・
ここはほんの序盤。若者の偽札作りか、とあまり期待せずにそのドタバタ具合を楽しもうと思っていたら、その遥かに上を行く展開と面白さだった。二転三転する主人公の周辺の出来事だけでなく、偽札作りも加速していく。
本当に、本当に手に汗握りながらページをめくっていった。細部まで緻密に書かれていて、それでいて若者視点の軽いタッチなので、深く速く世界が進む。
正体不明のじじいとの出会いから最後の大勝負まで興奮したまま読みきった。面白かった!

奪取(上) (講談社文庫)

奪取(上) (講談社文庫)

奪取(下) (講談社文庫)

奪取(下) (講談社文庫)