所変われど

12月なのに室内では半袖で過ごせる魔都闘凶にちと好感。通勤時にコートやダウン着ている人を多く見かけるが、歩いているだけで軽く汗かくくらいの自分にはまだまだ先の姿だなと思う。多分雪国出身だから肌が寒さに強くなっているのだろう。
学生時代はタイマーかけたストーブの前に靴下とシャツを置いてから寝ていた。朝起きて着替えるときに靴下とシャツが温まっているかいないかでは大違い。毎冬着替えるときにヒヤッとするのを感じてから寝る前に置くのを始めるという遅さは結局一度も直らなかったけれど。
さらにさかのぼれば子どもの頃は親が居間のストーブの前に毎朝靴下とシャツを置いていた。そっちのほうはいつもヒヤッするのを感じる前だった。こうしたちょっとした出来事からも親の思いに気付く。あの頃はなんとも思わない、当たり前だとすら思わなかったことが今になって強烈に思い返すことになる。きっとあの頃はありがとうも言わず寝ぼけ眼で着替えていたと思う。そんな優しさに今気付いても遅い。でもそんな優しさはもう忘れない。今言うのは遅いと思うけれど、遅くても言いたい。ありがとう。