妖怪民宿ジジイ(失礼)

自転車で♪サイックリングサイックリングヤッホーヤッホーといろいろと動き回った。自転車で20〜30km走り、さらに雪道や坂道を歩いた。太ももと足の裏が痛い。いい過ごし方だった。
民宿のおじさんがとても良い方で、素泊まりなのに夕食をご馳走してくれた。しかもてんこ盛り。明日の朝ご飯もご馳走してくれるらしい。本当にいつも人に恵まれている。
さらにいろいろと話をしてくれる。どこから来たのか、どうして来たのか、ここらは昔はこうだった、など話し好きなようで食べ物を口に入れるタイミングをつかめないほど。でもその話し好きで親切な感じがいい。
おじさんの話によるとカッパが見つからなかったのはどうやら整備工事のせいらしい。昔は自然そのまま、道は悪く草はぼうぼうで、その場所のそこらに今にもカッパが現れる感じだったらしい。それが観光用にハイヒールの人でも歩けるように草を刈り道を平らに整えたせいで昔とガラッと様子が変わったそうだ。非常に残念。そりゃカッパもいなくなるわ。ただ、自分もその工事の原因となった観光客である。カッパの本来の住処を奪ってしまった。申し訳ない。おじさんに言われるまで気づかなかった。自然の素晴らしさと同時にいかに人間が勝手なのかも感じた。
それにしてもこのおじさん鋭い観察眼を持っている。「最初見たときに感じよさそうであったかい人だなと思った」と言ったときは何を言っているのかと本気で思ったが「あまり女遊びしない方でしょ」と言われたときはなぜほとんど話していないのにわかるのかとビビった。もしかしてこのおじさん妖怪か?