小学校五年生のハルが突然現れたおとうさんに誘拐される話。
細部の表現がうまい。うまいなあと思いながら読んでしまった。
親子で熱く語り合う場面はないが、二人の距離が徐々に変わっていくのが伝わってくる。
親子愛だとか絆だとかを言いたい作品ではない。作者から「こうだ」という強烈なメッセージは作品の中にない。共通の感想はないと思う。読んだ人によって違うと思う。
- 作者: 角田光代
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 文庫
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