2023年の末に木綿のハンカチーフ

椎名林檎松崎ナオの「木綿のハンカチーフ」を久しぶりに聴いた。太田裕美の原曲とは別だけど好きだなあ。なんで好きなんだろう、気持ちというか情念で歌っている感じがするからかな。


それにしても「木綿のハンカチーフ」はいい。良い曲だ。永遠にカバーされ、歌い継がれる曲だと思う。これこそAIでは理解できない世界だと思う。
ここ数年でも橋本愛がカバーしているけれど、人間が脳を使ってこの歌詞の世界を思いながら声を出すことで伝わる曲だと思う。ネットワークで、SNSで、いつでも繋がることができる現代だからこそ、ある日物理的に離れることの無機感とその後の変わっていく世界がリアルに伝わるんじゃないかなあ、伝わってほしいなあと思う。


変わっていくぞ、変わらないで、変わっていくことを許して、変わっていくのはわかったからせめて――
現代だからこそ多くの人に聴かれてほしい曲。2023年の末に木綿のハンカチーフを考えてしまう。