にしむくさむらい

この前ライブ帰りに店でご飯食べていると、後ろの席で家族連れが「にしむくさむらい」の話をしていた。


31日じゃない月の覚え方を先生から教えてもらったという話を子どもがしていて、今でもその覚え方なのねと懐かしくなった。
しかし母親は「にしむくさむらい」を知らなくて、子どもに「それどういうこと?」と聞いていた。


「にしむく」の2、4、6、9月については子どもも説明できて母親もそうだねという感じで聞いていたけれど、最後の「さむらい」がなぜ11月かは子どもも忘れたのかしっかり意味を聞いていないのか説明できず、母親と一緒に悩んでいた。


そんな中母親が「あ、さむらいーで”いー”が1だから11月だ」というだいぶ飛躍した説を唱えた。子どもは納得していなかったけれど、母親がだってそうでしょと押していて会話は終わっていた。


……ちょ、ちょっと待って!と思わず振り向いて「西向く士で、さむらいは侍ではなく士と書くほうで、ほら、士は漢字の十一になっているでしょ、だから11月なの」と説明しに行きたくなった。
母親だからと言って何でも知っているわけではないから知らないのはしょうがないけれど、思い付きの説で子どもを押し切って教えないで~と、いうかスマホがあるんだからそれで「にしむくさむらい」と検索すればすぐわかったのに。


わからないことはなるべく調べよう、改めてそう思った出来事だった。来月はそのさむらい(士)です。