畏怖、もしも

自分が小さい頃はお化けや妖怪などの「見えないものへの畏怖」というのがすごい強く、悪いことするとお化けに連れていかれるとかいうのがとても恐ろしく、それがほじなしの自分の中でも一応ブレーキになっていた。神様やご先祖様が全部天から見ているから悪いことするなと言われたのも強烈に覚えている。


ところが、上の子にはそういう見えないものへの畏怖が全然ないようで、何か悪いことしたり約束破ったりした時に「お化けが来て怒るよ」とか「お化けがもうダメだって言って使えないようにしたんだよ」と言っても「そんなことないよー」で全然響かない。罰が当たるという概念・認識もなく、因果応報なんのことやら状態になっている。


悪いことすると自分に返ってくる、必ず神様は見ているから悪いことはできない、暗くなると妖怪が出てくるから遅くまでは外にいられない、そういう見えないものへの畏怖が子どもの頃の行動にあったよなあと今思い返す。今でもどこか見えないものへの畏怖はあって、何か良いこと、悪いことがあると神様やご先祖様が見ているんだなと思うことがある。


むやみやたらにビビらせようとは思っていないけど、もう少し目に見えないものを恐れ、それが物差しになってくれないかなあ上の子よ。今年の夏は妖怪がいそうな自然散策や肝試しでもしてみるかな。