2006-01-29から1日間の記事一覧
過去のことはもうどうにもならないし、未来のことはわかるわけがない、だから今を大切にしようという言葉がある。 煩悩は人間である以上なくなるわけがないのだから煩悩を消そうとするのではなく、煩悩と付き合う、整理することが大事だという教えがある。 …
読んだというよりは見た、という感じ。 文庫サイズなのにものすごい迫力と怪しさを感じた。これは実際に見てみたいなあ、と思った。すごい。この作品のさらに前にある古今東西の話や水木しげる先生へつながる道もよく見える。創る楽しみも伝わってくる。 昔…
四篇とも重い。テーマとなるものが重いし、それに対する書き方も重い。小説らしい盛り上がりにはやや欠ける。読むのに時間がかかった作品だった。 でも避けたくはないと思わせるのが重松清の力・技だと思う。重いけれど読みたい。 淡々と「現実」がある。そ…
この小説最大の事件が始まってすぐに起こり、読む者の心をものすごく強く掴む。さらに練りこまれたストーリー、ムダのない展開と細部までこだわった作りになっている。 そして小説の中に出てくる人物が全員魅力的。セリフ、動きとどれもある種の憧れを抱いて…