ほじなしが 何もしねども 秋が来る

帰省した後は必ずロスに陥ってしまう。
ふるさとの空気、匂いを感じ、実家の優しさとのびのびとした心地良さに触れると、その後のロスが大波のように腑抜けた自分に被さってくる。


今のところが悪いわけではなく、むしろ同じ田舎で風や静かさは似ていて好きなんだけど、赤子の頃から体に練り込まれているふるさとの空気がさわさわと目を覚ましているせいだと思う。
このある意味気持ちいいセンチなロスに包まれて、一日中ぼーっとしていたい。いや、今日はぼーっとしていたのか。いやいや、毎日ぼーっとしているのか。


ほじなしが 何もしねども 秋が来る