『ルビィ』を読んだ

昔発売予定を見て、それがいつの間にか消えてしまい、随分経ってから発売された。
自殺した少女と作家の物語で、読んでいてきつい、そして自殺した者がこれから死のうとしている人に向き合うというテーマが難しい。死だけではなく、これまで頑張ってきた努力、夢が無になってしまった人の冷たい現実も描かれている。はっきり言ってR45、夢を諦められない人は読むといけないのではないかとすら思った。
そんな絶望と孤独と死が漂っているけど、重松清らしい、必ず最後に光が見える展開になっている。難しいテーマだったけど、この光が見えてよかった。
「生きたほうがいい」という言葉と、読んでそう思える気持ちの両方が読後に残る。


ルビィ (講談社文庫)

ルビィ (講談社文庫)