『夏子の酒』に無我夢中。無茶苦茶面白い。
その面白さが単なるバラエティに振り切った明るい面白さではなく、暗い面が多めのシビアな現実とそれでも追い求める夢が絶妙な割合で混ざっている面白さだ。
日本酒の本と並行して読んでいたけど、まずは夏子の酒を全部読んで基礎の基礎をマンガで覚えてから読んだほうが頭に入るなと思い一旦夏子の酒一本に絞った。
米と麹からどうやって日本酒ができるのか、生酒と原酒、生貯と生詰めの違い、さらには利き酒まで本当に日本酒について一通り学べそうな感じだ(まだ全部読んでいない)。
日本酒作りだけではなく、その元となる米と農家についても細かく描かれているけど、80年代後半から90年代前半で日本の農業がここまで苦しいのなら、今の農業はもう限界なのではないかと感じる。
現在日本のお米を毎日食べられているのは、本当に奇跡で自分が最後の世代ではないかとすら感じるよ、本当に。
毎日のご飯、本当に大事に食べたい。そして日本酒は楽しんで飲みたい。和醸良酒。
- 作者: 尾瀬あきら
- 出版社/メーカー: 講談社; 新装版
- 発売日: 2004
- メディア: 文庫
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