永遠の0

映画が原作を超えるということはなかなかないけれど、この作品は映画でも見ようと思い鑑賞。最近の映画館は事前に予約ができるから楽でいい。
ネタバレ少なくかつ結論を先に書くと、素晴らしかった。原作を読んだ人は原作並みに、読んでいない人は映画だけでも十分楽しめるとてつもない作品だった。
原作を読んでいたので、冒頭のシーンから涙。映画用に展開は多少変えているが、それでも原作に忠実に作られている。時間の関係か、名パイロットの話や敵兵のヌード写真の話などは省かれていたが、それでも作品の良さは落ちていない。戦後妻を救った男が誰か明確に描写されていないが、あれは原作読んでいない人は気付きづらいかもしれないと思った。
作中何度か使われていた「二度描く」という演出方法がとても良く、これが作品をより深く味わわせるものになっていた。原作の良さを映像演出でさらに良くしていて、作者の百田さんが雑誌で「リップサービスではなく試写を4回見た。何度も泣いた」と言っていたのがわかる。
最初から何度も何度も泣いていたが、後半の真実が明らかになる場面から終わりまでは泣き続けていた。泣いて体の震えが止まらなかった。映画でこんなに泣いたのは初めてだった。


素晴らしい。絶対に見て損のない映画。もちろん原作も。