河岸をかえても・・・

やることは一つ。酒が飲める店を探し酒を飲む。お駄賃日前だが関係ねえと飲む。叶えるために生まれてきたの、と若い歌い手が言っていたとおりせっかく世に出て奉公しているんだから自分の思いが形になって世間に出りゃあこりゃ最上の喜びだと真善美を各々熱く語ったものの、結局話はいつもの下衆なほうに向く。カエラとローサならどっちがいい、とか、俺海老蔵いけるわ、とか、話題の白TSUBAKIを文字見ずに「しろつばき」って聞いたら「白唾(しろつばき)」、つまり痰だよな、と無駄な知恵と語彙のついた小学生以下の会話をしていた。
子供のまま外見だけ大きくなってしまった。まだまだ思春期は終わらない。