「(建物の名前)+殺人事件」と題名を揃えた6編。
表題作が一番よく作りこまれていた。犯人も犯行の動機も最後までわからず、真相がわかった後はただ重苦しさが残った。
黒鳥亭殺人事件は「二十の扉」に事件以上に興味をひかれた。雪華楼殺人事件はそんなことが、とあまりの偶然に読めなかった。さすがに強引すぎるトリックだと思いきや本当にあったようで二度驚く。月宮殿殺人事件はミスリードさせる文章力と自分の知識不足が重なって完全にダマされた。
- 作者: 有栖川有栖
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/01/28
- メディア: 文庫
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