無理無理

<箸の持ち方>来春入試の検査項目に 長崎・佐世保の女子高

>試験時間は3分程度。
>箸で豆をつまんで移動させるなどさせ、「持ち方が適切か」「スムーズに使いこなせているか」を試験官がチェックする。


箸の持ち方絶賛練習中の身としては無理無理!豆つまめるか微妙、持ち方が本当に今ので適切なのか不明、スムーズに使いこなせているわけがない、ということで間違いなく失格。
世の中は厳しすぎる。箸が使えないなんて文化無視のようなものだからちゃんとできるようにならないと。


そういえばここ数日話題の高校授業必修履修漏れ。高校の頃を思い返してみると、確かに世界史は必修でやっていたなあ。「なんで唐突に世界史?しかも1年の時だけ」と当時は思っていた。
教科書全てやったようなやっていないようなわからん感じだったけど確かに受けた記憶がある。2年からは日本史履修したから本当に唐突な印象のまま終わった。
今考えるとあれってちゃんと学習指導要領に沿っていたんだな。世界史教えていたのが学科のボスだったからそこらへんはしっかりしていたのだろう。
履修漏れの問題。先生にとっては受験の成果を挙げたいし、志望校に進学したい生徒にとっては志望校の受験科目だけやりたいという気持ちもあるはず。
でも、本当に生徒が知らなかったとしたらひどい話だ。受験のための学びになっている。受験を超えた広い意味で役に立つのが学問なのに。
元高校生だけど、受験科目以外はどうでもいいと思ったことは正直ある。その反面興味のある科目は受験になくても教科書を読みたくなる。今回問題の世界史はあまり興味が湧かなかったけど、倫理はすごい興味があった。古代ギリシャや中国の偉人の思想や概念はとても面白かった。へ〜、こういう考えってあるんだ、すごいなと思いながら読んでいた。
はっきりいって11月も近づく今に世界史を集中的にやるというのは受験生にとってきついと思う。勘弁してくれ、受験に集中させてくれというのが正直なところのはず。でもやらないと卒業できない。世界史を受けなかったために高卒にならない。恐るべし世界史。
1万人を超える生徒がこの問題にひっかかっているらしいけど、たぶんどの学校も世界史という名の授業をやって、教師が黒板に世界史のことを書いて生徒は自分のやりたい勉強をやる状態になると思う。そしてテストは全員通る、と。
こんな状態になったらどこの学校もこうすると思う。世界史がかわいそうだ。
高校卒業した今でもアパートの本棚に読み物として日本史の教科書と国語便覧を置いている。受験科目ではなく読み物として読むと面白い。受験中の今は無理だと思うけど、受験が終わったとき(たぶんほぼ未使用でピカピカの)世界史の教科書を広げて、面白いと思って自主的に読む高校生が一人でもいればそれでいいんじゃない。高校卒業後は全て自主的に進めることが必要だから。


教育って大変だなあ。昼飯、夜の飲みと箸の持ち方頑張ろう。高校の頃箸の持ち方必修だったら卒業できなかったな。