『幽霊画談』を読んだ

「幽霊」にテーマを置いているので妖怪よりもより日常生活に近い現象(こういう言い方が正しいのかはわからないが)が多く載っている。
幽霊、霊、精霊、悪霊、怨霊、生霊と様々なものが水木先生の絵入りで紹介されている。
国内なら時代、地名、外国なら国名をきちんと説明している。また、なぜそのような幽霊が出るのかがわからない場合きちんと「わからない」と記しているのがよかった。
特筆すべきは「十八歳くらいのとき、ぼくも”おとろし”らしきものを体験した」などと水木先生の体験が入っていること。水木先生の絵と文章で見事に怪な世界を体験できる。