「幽霊」にテーマを置いているので妖怪よりもより日常生活に近い現象(こういう言い方が正しいのかはわからないが)が多く載っている。
幽霊、霊、精霊、悪霊、怨霊、生霊と様々なものが水木先生の絵入りで紹介されている。
国内なら時代、地名、外国なら国名をきちんと説明している。また、なぜそのような幽霊が出るのかがわからない場合きちんと「わからない」と記しているのがよかった。
特筆すべきは「十八歳くらいのとき、ぼくも”おとろし”らしきものを体験した」などと水木先生の体験が入っていること。水木先生の絵と文章で見事に怪な世界を体験できる。
- 作者: 水木しげる
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1994/06/20
- メディア: 新書
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