広告の絶賛の言葉にひかれて購入した。本屋で見てみると本の帯にも同じ言葉があった。まあ当たり前といえば当たり前だが。
ただ、帯の言葉に期待しすぎて読むとすかされた気分になる。私の場合そうだった。「史上最高傑作」と帯に書かれているが正直そこまでのものではなかったと個人的に思う。確かに面白かったが史上最高傑作と書かれると読む前に過剰な期待をしてしまう。
ストーリーよりも文体がよかった。数ページ読むと幻想的な世界に入ってしまう。一つ目ゴリラやのっぺらぼうなどがあたかもいるかのように、目の前に浮かぶような文体で書かれている。
書き下ろしで一緒に収録されている「風の古道」は後半のレンについての話と僧侶の話が全てをうまくまとめていて読後感がよかった。
- 作者: 恒川光太郎
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/10/26
- メディア: 単行本
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