しゅ〜りょ〜

「ひとつ上の男」になるために包の茎を手術、、、、、、なわけがなく恋人の右手(正確には右手ではないが)を手術した。まぁしょっぱなから二つも下ネタを言っているのでもうわかるとは思うが手術は無事に終了。パソコンで字もなんとか打てる。
手術日にもかかわらず寝坊。大急ぎで支度をし、外に出る。そして友達の車でむかう。
着いて予約票を出したら呼ばれて上を手術着に。それから手術室に行き点滴、麻酔、手術。以下ちょっと生々しい表現あるので注意。
まず最初の点滴をなぜか失敗。手首あたりにグリグリとされたが「あれ〜?」の声の後手の甲に打ち直される。何が「あれ〜?」だったのか非常に気になった。
麻酔を打たれる段階になってようやく緊張してきた。緊張のせいか看護士さんが天使に見えた。入院患者が看護士に恋するっていう話もあながち嘘ではないなと思った。麻酔を打つ前に患部をグリグリと触診。いたぁぁい。それから局部麻酔。手術前は軽い気持ちでノーインフォームドコンセント状態、つまりどういうことするのかほとんど何も聞いていなかった。局部麻酔って本当にその箇所だけに麻酔がかかるんだなぁ。てっきり指先まで感覚がなくなるかと思っていた。
手術が始まるともう「お〜まかせっ、お〜まかせっ」。ただ無事に終わるのを待つのみ。しかし麻酔されていても意外に痛い。「ここ?ここ?」と患部を触られ「そこらへんがビリビリきて痛いです」と反応する私。麻酔されたらもっと痛くないもんだと思っていた。
「ハサミ」と先生が言った後のプチッ、パチッと何かを切られている音や、縫合の時のプツッ、プツッという皮膚を通っている感覚はさすがにきつかった。さらに一番痛い箇所をやられている時に麻酔がきれかけてめっちゃ痛かった。めっちゃ痛いですぅ、追加がいいですぅ、ということで麻酔を追加してもらってなんとか耐えられた。
そんなこんなで手術終了。予想の262倍くらい痛く「かなり痛かった。僕の痛覚人生の中では最高に痛くなりました。」と考えていた。

こんな感じだったが、手術という真剣な場でなぜかおかしな場面がいくつかあった。笑いを取られた。
まず手術着。手術室に行く前に他の部屋で「着替えたら出てきてください」と言われて渡された。下はそのままでいいというので上を着替える。半袖の前開きで、紐を結び外に出る。「着替えました」と言った後すぐに「あ〜違いますね〜」とちょっと笑顔で言われ、その場で紐をほどかれ上半身御開帳。浴衣と同じ感じで、よく見たら腰の位置にも紐があった。この歳になって他人に服を着せられる、全くダメダメだ。てか「紐は腰で結んでください」と一言言ってほしかった。確かに「なんか胸の露出度大きいしだらしない感じだな」とは思っていた。言い訳じゃなく。
次に手術台のライト。手術終了後に手術室から出る時に「あ、前注意して前注意して」と言われた。言われた時はもう遅く、ゴーンという音とともに頭に痛みが走った。手術前に衛生上の関係か頭に白い布をかけられ、それがピラッと顔の前までたれていて前がよく見えなかった。それで天井から垂れているライトに当たった。ライトは手術中常に目の前にあったが特に気にはしていなかった。意外に低いんだなあれ。
そして手術終了後の待合室。様子見のため30分くらい病院を出ないように言われた。30分くらいすると看護士さんが来て、「傷口が開いたりちょっとした動きで切れて出血があるかもしれないので確認します。脱いでください」と言われた。私の中では「キレてないですよキレてないですよ、うん。こんなんじゃあ俺はキレないな」という気持ちだったが、そんなことこの場で言えるわけがなく、また有田や長州を知らなかったらただの変態さんになってしまうので素直に従い、たくさんのマダムの前で上半身裸になった。結局巻かれている包帯に特に出血の跡はなかったが、かなり恥ずかしかった。
最後に昨日心配した手術代の不足。少し足りなく、会計の時に「ないです」と言うのに勇気が必要だった。結局明日も明後日も消毒や診察で来るのでその時にまとめて払うことになった。
会計が終わり(払っていないが)、友達の車でランチに行った。朝からお世話になったのでバイキングをおごった。そこで気付いたのだが、固く包帯を巻かれているうえ手術直後で痛みがあり肘が曲がらない。フォークを左手に持って食べたが、慣れていないぶんひどく不便で疲れた。食べ放題だったのに全然食べられず悔しかった。
こんな状態だったので今日はオフにした。家まで送ってもらい腕を伸ばしっぱなしでメールチェック。すると生協からサザンのDVDが入荷したというメールがあった。なんで今回に限って発売日前日なんだよ!しかし入荷したとあれば見たいのが私。痛みのある腕で愛車にまたがり学校に行った。ヘルメットを被るのも大変で、顎紐は締められずそのまま。段差のある道はガタンガタンと振動がハンドルから伝わり激痛が走る。泣きたいほど痛かったので段差が来たら右手はハンドルから離してなんとか痛みを回避した。なんとか到着し生協様々の15%引きで購入。発売が決まってから少しずつ貯めていたかいがあった。痛みを我慢しながらなんとか帰宅。部屋に入ると我慢していた痛みが出てきてギブアップ。横になり休む。まさにサザンバカ一代。いって〜
という感じの手術珍道中だったが、今日だけで多くの人に感謝した。人に支えられて生きているということを今さら感じた。私は普段の生活ではついついこういうことを忘れてしまうテキトー人間なので、今日の手術は貴重な経験ができたような気がする。
サウスポーか・・・