とある日曜日

 午前中泥のように眠っていた。睡眠というよりは失神に近いものだったと思う。昨日の飲みの後遺症がきつく布団からちょっと動いて窓を開け外の空気に触れていた。それでも頭の回転速度が上がらなかったので、近くの公園に行きベンチで寝ていた。暇な時やボーッとする時によくこの公園のベンチを使っているが、何度来ても子連れのお母さんたちに不審者のような目で見られる。まぁ連日連れ去りや通り魔の事件が報道される世の中だから怪しまれてもしょうがないのか。20過ぎの男が一人ベンチに寝転がっていたらそりゃ怪しいだろうな。使い始めて最初の頃はそういう目を気にしていたが、もう今となっては慣れた。
 午前中雨が降ったらしくベンチは少し濡れていた。気にせず寝転がってボーッと空を見たり目をつむっていたりすると自然に調子が良くなってきた。何か特別なことが起こったわけではないが、きっと外の空気に直に触れ、時間を贅沢に使えるからであろう。
 調子が良くなってきたのでその気分のままドライブした。この前の珍道中の道をゆっくりと走り、田んぼや山が目立つところまで行った。前回よりも確実に色が変わっており、包む空気も違っていた。まだ残暑厳しいが、秋は確実にその姿を現し始めていた。うまく言えないが秋が一番好きな季節かもしれない。
 その後古本屋に行きぶらぶらと本を眺めていた。結局小説を2冊購入。
 帰宅前に99円ショップで野菜半額で売っていたので買ったが、家のソースとドレッシングが賞味期限切れだった。俺の人生こんなんばっかだ・・・めげずにかけようと思ったが、フタを開けて匂いを嗅いでギブアップ。匂いを嗅いだらサヨウナラ。ソースはまだよかったが1000アイランドドレッシングがきつかった。いかに家でサラダを食べていないか再認識した。学食だけじゃなく家でも食べるようにしないとなぁ・・・結局半額野菜はドレッシングなしで食べた。ウサギっす。