日曜日終了

 この前なんかの音楽番組で最近デビューした16歳の女性歌手を取り上げていた。曲はちょっとしか聞かなかったので詳しくはわからないがまあ良いのでは、と思った。16歳という年齢を考えればまず間違いなく才能があったのだろう。そしてチャンスを逃さず掴んだのだろう。
 音楽業界という自分とは全く関係のない世界の話だったが、その女性歌手を意識した瞬間に自分よりも年下の人から「追われている」という漠然とした思いを抱いた。自分のフィールド、分野でも下から追われているのは間違いないだろう。焦りを感じなかったといえば嘘になるが、それと同時に「おし、じゃあ俺も負けないようにいくか」と思った。浅学ゆえの怖いものなしか。
 才能と機会、誰にでもあるこの2つ。自分にどこまでの才能があるかわからない。ただ信じることはタダだし、信じられなければ自分の根ができない。根ができれば色々なことをしても揺らがないし責任も持てる。
 さらに努力が入らないと2つは結びつかないだろう。ただ、才能と機会は誰にでもあるが、努力は誰でも持っているものではないだろう。努力が才能と機会を結びつけてくれるような気がする。才能と機会を平等に与え、あとは個々人の努力で結果が変わるようになっているのだろう。だから努力は重要視されているし、努力は面白い。こつこつやる努力もあれば、普段の生活で感覚が研ぎ澄まされポンポンひらめく無意識の努力もある。小さなことは既存の環境が関係するかもしれないが、大きなことは結局自分しだいでなんとでもなると思う。
 結果的に名前もわからない16歳の女性歌手にパワーをもらった。負けないよう頑張らねば。また月曜日が始まる。