図書館

 図書館というものは大学に入るまで本格的に使ったことはなかった。小学校、中学校の頃は朝読書とかいうものがあって図書館で本を借りてきたが、それ以外は使わなかった。高校の頃はもっとひどく軽く外から見た程度で中がどうなっているのかもわからないまま卒業した。大学1年の頃もろくに使わず、実験の考察でわからないところは「空気抵抗」「実験器具の不備」「測定誤差」など適当なことばっかり書いてごまかしていた。2年にもなると内容が高度になり、さすがにそんなアホことでレポートを受け取ってもらえるわけがなく図書館に行くようになった。二十歳近くまでろくに図書館を使っていなかったのはある意味すごいのかもしれない。使い始めて気付いたのだが、図書館って便利!実験のレポートで知りたい分野の本がたくさんあるし、様々な分野の本があって飽きない。快適な空間だ。活字好きなのに今までなぜ利用しなかったんだろう。今では頻繁に利用している。ありがとう図書館様。
 今住んでいる地域の図書館は遠く、しかも小説が少ないので全く利用していない。小説借りられるなら節約のために借りたいけど、ないから買う、もしくは本好きの友達から借りる。生協だと10%引きなのがせめてもの救いだ。いつも本やタウンhttp://www.honya-town.co.jp/index.html)で注文して生協で購入している。
 そういえば高校の頃よく行っていたゲーセンの近くに図書館があったがそこはちょっと使ったな。「太陽の王ラムセス」という本を借りに利用したことがある。「太陽の王ラムセス」は全5巻くらいでかなり量があったが面白くどんどん読めた。ラムセスの生き方はもとよりその周辺人物にも各々のドラマがあり情熱的な話だった。「ラムセスもう1ページ〜」と今でいう24状態だった。エジプトにも歴史物にも興味のない私があれほどの長編を面白く読めたのだから相当の名作だと思う。まぁその本を紹介してくれた人のせいってのが一番だと思うけど。今となってはいい思い出だ。色褪せない。モノより思い出。