夜暑いからまだ夏

 水木しげるの「妖怪大画報」を今読んでいたが、やっぱり妖怪はすごい。そしてその世界をマンガで作り上げた水木先生は素晴らしい。妖怪文化はもっと広がってもいいと思う。昔からの伝承でいろいろな地域にそういう妖怪話はあるので、現代社会の面だけでなく、知られざる面を知ることができるとおもう。例えば、妖怪の中でもメジャーなぬりかべが福岡出身の妖怪であるのはなぜか、などを調べれば福岡の昔の姿についても深く知ることができると思う。これは同じく好きな「怪談」でも言える。その地域その地域にある話を聞くだけで面白い。なにより「妖怪」という響きが好きだ。怖い妖怪もいれば愛くるしさに溢れる妖怪もいる。そういう幅の広さ、それぞれの妖怪のエピソードがたまらなく面白い。
 なんか科学が発達してそういうものはどんどんはじっこによせられて、妖怪文化は民俗学者などの専門的な学問になってきているのは悲しい。今鬼太郎のアニメを再放送したら絶対子供にうけると思うんだけどなぁ。科学じゃ語れない面白さが子供にわかってほしい。
 ちなみに私は妖怪はいると信じている。街中にはいないかもしれないけど、山奥や人気のないところにひっそりといるはず。それか座敷わらしのようにもう見えないのかもしれない。絶対にいるって!今夜もどこかの墓場で運動会しているはず。
 いつか岩手県遠野市に行ってカッパに会いたいと思っているんだけど、なんとなく行く機会を逸してしまう。
 そういえば一時期朝は寝床でグーグーグー、楽しいな楽しいな、試験も何にもないっていう状態があったな。妖怪になりつつあったのかもしれない。