布団敷きの呪い返し

布団を敷こうとすると上の子が必ず邪魔をしてくる。
マットレス敷いた直後にマットレスの上に寝て敷き布団を敷くのを邪魔したり、敷き布団を敷いたら今度はマットレスとの間に入り込んだりと、素直に布団を敷かせてくれない。


なんでこんな意味のないことをするんだ、なんで父の邪魔をして困らせるんだ、と思ったけど、そういえば自分も子どもの頃に同じことを親にしていたなと思った。
そしてなんであんな布団邪魔ムーブをしていたかというと……わからない。思い出せないのではなく、わからない。理由もなくただやりたかったんだろうな。
一応上の子に「なんで布団の間に入ってお父さんの邪魔するの?」と聞いたけど、答えは「わかんなーい」だった。やっぱり、わからないんだ。わからないけど、やりたいんだ。


この布団を敷くのを邪魔される動き、きっと過去に自分がやったことが返ってきているんだ、呪いなんだ。嗚呼なぜ子どもの頃マットレスと敷き布団の間に意味もなく挟まっていたんだ、俺。時を経て今、自分がやったことをやられているぞ。
「相手が嫌なことをやっちゃダメ」が見事に返ってきている。あああああ
かーちゃん、ごめん。今さら遅いけど、子どもの頃布団敷くの邪魔してごめん。