悪い評判を全く聞かない小さな店の女性が殺されて、というオーソドックスなミステリだけど、そこに別の家族の過去の悲しい事故や現在、捜査する刑事に舞い込んだ驚くべき話が絡み合い長い話となっている。
殺人事件だけを取り上げると割とシンプルな話だけど、そこに関係する人物の多さと過去の様々な事情が非常に複雑にしている。
長編とするためにはいろいろなサイドからの話を入れないといけないのはわかるし、その入れ方にベテランの旨さがあるのだけれど、入れすぎて重厚な感じにはならなかった。
難しいテーマと感情を取り入れているのはわかるけど、うーん。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2019/07/05
- メディア: 単行本
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