よくできているなあ。思わず唸った。
プロローグ1の昭和の時代に起きた凶行の場面、プロローグ2の、1とは時代も人物も全く関係のない少年と少女の一場面、そして始まる本編。
これらのプロローグと本編がどう関係あるのか、自殺と強盗殺人の関係はあるのかないのか、「黄色いアサガオ」にはどんな意味があるのか、先がわからないまま読んでいた。
一件の強盗殺人の周りの肉付けが重厚で、よくこんな風に話が広げられるなあと驚いた。黄色いアサガオを追いかけてはいけない、という意味がわかった時、プロローグ1から最後まで繋がる。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2013/04/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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