『心霊探偵八雲 (6)』を読んだ

赤い左目と死者の魂が見える能力を持つ八雲の第六弾。
正直今作は詰まっているように思えた。登場人物がそれほど多くないのと、場所が寺、病院、拘置所という全体的な世界の狭さのせいか大体の展開が読めた。病院に現れる少女の霊と拘置所内から外の人間の殺人が行えるかという両方の謎も、終盤前に真相が読めて、二つの関係も推測できる。
ラストの場面と八雲のシーンはぐっときた。スピード感、テンポのよい会話のやり取りなどは毎回読んでいて楽しめるけど、新しい広がりはあまり見えなかった。両目の赤い男の終盤の登場とその説明は強引だと思った。
第七弾はこのまま失速か、それともまた盛り返すか。結局次も読むと思う。

心霊探偵八雲 (6)

心霊探偵八雲 (6)