読み終わって「いいねえ」と呟いてしまった。
定年後のオジサンたち4人の話。倍以上の年齢の人たちの話なのに近いものとして読めた。
ガツンと言いたいのにいざ目の前にすると言えない山崎さんがとても素敵に見えた。もちろんおだてられてついつい調子に乗ってしまう町内会長、子供がそのまま大きくなったようなノムさん、一歩引いているように見えるけど実は違うフーさんの3人も魅力的だ。
現実は厳しい。いいことがあれば悲しいこともある。子は離れる。「余生」という言葉で人生が語られる。オヤジたちは何かと批判される。それでも身を粉にして働いてきたんだ。そんなオジサンたちの話。
60歳までまだまだだけど、全く掴めない話ではなく、どんな年齢の人が読んでも楽しめると思う。
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/02/15
- メディア: 文庫
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