『MY LITTLE HOMETOWN 茅ヶ崎音楽物語』を読んだ

茅ヶ崎出身で桑田さんと同級生の宮治さんが、音楽にまみれてきた子どもの頃から感じていた「なぜ茅ヶ崎はこれほど多くの著名な音楽家を輩出しているのか?」について、茅ヶ崎に関係している歌手の曲とともに考察している本。面白かった。
茅ヶ崎生まれの人、茅ヶ崎に移り住んだ人と、いろいろなパターンがあるが、みな茅ヶ崎という土地が影響を与えている。


サザン桑田さん以外の部分も非常に興味深く楽しめる一冊で、加山雄三の「君といつまでも」と尾崎紀世彦の「また逢う日まで」が大好きな私としてはそれらの曲と茅ヶ崎を思う存分楽しむことができた。


それでもやっぱり最終章の桑田さん部分(茅ヶ崎に背を向けて)は一番興味が湧いた。サザンでも、青学のベターデイズでもない、それ以前の桑田佳祐が宮治さんの視点でいきいきと描かれていた。身近にこんな不世出の天才がいて、そして音楽でもそれ以外でも青春時代に同じ時間を過ごせた宮治さんが羨ましい。


内容は主に60〜70年代後半の話だが、何もない、今よりもさらに田舎だった茅ヶ崎の姿が見たかったなあと思う。
茅ヶ崎からはなぜ多くの音楽家が出るのか?それはこの本を読めばわかる。


MY LITTLE HOMETOWN 茅ヶ崎音楽物語

MY LITTLE HOMETOWN 茅ヶ崎音楽物語