『バレンティーノ・ロッシ 使命 〜最速最強のストーリー〜』を読んだ

表紙にはロッシ、題名にもロッシと入っているが、ロッシの自叙伝的なものではなく、当時とにかく弱かったヤマハが2004年にたった1年で絶対王者ホンダからMotoGPチャンピオンを奪回する話が中心となっている。そして中心人物はロッシではなくヤマハの古沢政生。もちろんヤマハに勤めているので二輪に関する知識は素晴らしいものがあるが、2003年に就任するまでレースバイクに近寄ったこともなければ、ロッシもWGPMotoGPも知らなかったという人物が1年で表彰台にもほとんど上がれなかったヤマハマシンで世界チャンピオンを輩出できる手腕が素晴らしい。そしてもちろん素晴らしいマシンには超絶的なライダーが必要、それがロッシ。古沢、ロッシ、メカニック、そしてYZR-M1の夢のような日々と夢を叶えるための苦しい努力が書かれている。
MotoGPのことだけではなく、日本とイタリアの考え方や文化、働き方の違いなどについても書かれているので、仕事というもの、結果を出すことについても考えさせられる。
こんな熱くなりたいし、夢中になりたい。そしてみんなで一つの目標に向かって走り、奪還し、最高の幸福感に包まれてみたい。



バレンティーノ・ロッシ 使命 ~最速最強のストーリー~

バレンティーノ・ロッシ 使命 ~最速最強のストーリー~

  • 作者: エンリコ・ボルギ,西村章
  • 出版社/メーカー: ウィック・ビジュアル・ビューロウ
  • 発売日: 2012/03/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー
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