一家の父の危篤で意識される遺産相続。父の見舞いに帰国した弟が失踪。複雑な一族の関係と失踪の謎、そして弟の妻。
終盤までとてもシリアスな展開で、かつ科学的な話が絡みこれは重厚な話になるかもと思ったけど、最後の失踪の謎の部分がちょっと肩透かしだった。もちろん驚きはあったけど、そっちの展開に持っていくんじゃなく重いテーマを作りそこから見える真相にしてほしかったなあ。肩透かしを食らったから途中の謎を解明しようと動いている部分も読み終わったら冗長に感じてしまった。
作品としては面白いんだけど、東野圭吾ならもっとすごいもの書けたんじゃないかと思った。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/08/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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