『素敵な日本人』を読んだ

帯にあるとおり「極上の九編」。嗚呼読書って楽しいなと再確認させてくれた作品だった。
冒頭の「正月の決意」からして最後まで意外性が続くし、続く「十年目のバレンタインデー」も男女の復縁を思わせる雰囲気から少しずつ変わっていき、あれやあれやで全く違う展開にと、もう読んでいて本当に楽しかった。慣れてくると先を読んでオチをわかってやろうと思う反面、何も考えずに読んで心地よい驚きに包まれたいという思いにもなる。
入りやすく、でも読むとしっかり深く味わえるという東野圭吾だからこんなことができちゃうんだよなと思う一冊。大満足。

素敵な日本人 東野圭吾短編集

素敵な日本人 東野圭吾短編集