たまらない。北町貫多がたまらなく面白い。
相変わらずの酷い人格と行動なのに、その内容と文体に惹かれる。私小説なのでともすればワンパターンになりそうだけど、全然そんなことはない。
とんでもない憤怒でスタートする『人のいない春』から、弱って珍しく感謝の感情を見せる最後の『昼寝る』までたっぷり楽しめた。危険な魅力。
- 作者: 西村賢太
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/01/25
- メディア: 文庫
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