2013-04-24から1日間の記事一覧

『棺に跨がる』を読んだ

素晴らしい!西村賢太の私小説がさらに深化した。いわゆる「秋恵もの」だがマンネリ感はない。 秋恵との日々に亀裂が入り、そして逃げられるまでが生々しく描かれている。そこにあるのは貫太の傲慢さと卑屈さ、臆病さからくる暴力と罵言。秋恵には悪いが、こ…