『どちらかが彼女を殺した』と同じく犯人を明かさないまま終わる。
『どちらかが〜』より難しかった。『どちらかが〜』では被害者の兄の視点で語られるのに対し、こちらでは容疑者の視点で語られる。神林、駿河、雪笹の視点で順番に語られ事件前、事件後と進んでいく。
もう誰が犯人なのか、どうやって毒入りカプセルを仕込んだのかさっぱりわからなくなる。容疑者の視点で語られているから誰かの中に真実はあるはずなのに。
結局最後まで読んでもわからず、袋とじ解説でヒントを得てそこからもう一度読み返してようやく犯人がわかった。うーん、難しかった。加賀さん、あんたすげえや。被害者に同情できないのは自分だけじゃないはず。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/03/15
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