15年前の女性連続失踪事件と現在の女性連続失踪事件。2つの事件は関係あるのか?なぜ月曜日に女性が失踪するのか?少年法に守られて名前が出ない「少年A」なのか?
15年前と現在が交互に繰り返されることで段々と混乱してくる。その誘導が非常にうまく自然とドロドロになる。父から犯人である息子への手紙がしきりに書かれているのに犯人がつかめない不思議。
2つの事件が詳細に書かれていて、さらに折原一作品だから恐らく叙述物だろうと思っているのに騙される。やられちゃった。最後の最後まで読んで圧倒されてまた再読する。再読してまた新たな面白さに気付く。
- 作者: 折原一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2001/11
- メディア: 文庫
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