三沢光晴

元気をもらおうと三沢光晴DVDを見た。
今回はDisc.2の1992年10月21日日本武道館三沢光晴vs川田利明。プロレスを見始めるちょっと前なのでテレビ中継でも生では見ていない。しかし昔のゴングや週プロで結果は知っている。
それでも、それでも興奮する。ハラハラする、ドキドキする、感情が昂る。そして元気がもらえる。三沢が開始早々川田のバックドロップを食らった時に頭が真っ白になる。川田のジャンピングハイキックを食らった時に絶望ともいえる感情が全身をかきむしる。エルボー水シーダを放った時に光が見える。鬼神のごとき表情でエルボーを打つ姿に自分もリング上にいるかのような気持ちになる。渾身の力で腕をクラッチタイガースープレックスを決めて3カウントを取った時にカタルシスに満ちる。試合中も、試合後も三沢の険しい顔に魅せられる。
耐える精神力、怒る行動力、どんな時でも保つ間、全て自分にはないものを持っている。
プロレスには、リング上にはその人の人生が詰まっている。試合を見ながら選手の人生も見る。他では見られない世界がある。
だからプロレスが好きだ。だから一番三沢光晴が好きだ。だからこそリングの上で終わってほしくなかった。その先が見たかった。おじいさんの三沢光晴が見たかった。
ありきたりな言葉だけど自分の中で三沢光晴は生きている。忘れるわけがない。いつまでも元気と勇気と諦めないことを教えてくれる人。僕に前を向かせてくれる人。頑張ることを見せてくれる人。そして、今は泣かせてくれる人。まだまだ亡くなったことが受け入れられない。引退試合が見たかった。

三沢光晴DVD-BOX~緑の方舟~(6枚組)

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