面白い!物語中「概念」や「観念」、「説明」といった言葉を使って「妖怪」とは何なのか京極流に語られている。
その妖怪論を意識しながら読むのも面白いが、単純に豆腐小僧がいろいろ動いていろいろあってという本筋で楽しむのももちろん面白い。表紙に描かれている豆腐小僧が文中でも見事に表現されていて、この豆腐小僧がこんな動きをしたりこんなことを言っているのだと思うと読んでいて豆腐小僧がかわいくてしょうがなくなってくる。
道中も最後にしっかりと大集合と大団円を迎えて読後感もすっきりしている。ページ数は多いけれどさくっと楽しく読める。そして妖怪とは、ということが簡単に勉強できる。今だって思えば妖怪は出てくる。
- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/12/20
- メディア: 単行本
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