3ヶ月連続刊行の第2弾。今回も中禅寺敦子が実質的な謎解き役となり、今回の犯人?は河童。河童にやられたかというような奇妙な水死体が連続してあがる。
大学の時に妖怪に特にハマっていたので、河童についての前半の薀蓄はほぼ知っていたせいか長く長く感じた。それ故に懐かし?の多々良先生が出てきてからの無茶苦茶会話はリズムが変わる効果もあって心地よかった。
それでも全体的には引き伸ばしのような集中し辛い長さを感じた。それが京極作品なのかもしれないけれど、今作については長くても引き込んでくれる力強さがあまりなかった気がする。真相の心理的事情などは十分面白いのだけれど。
- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2019/05/24
- メディア: 文庫
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