『生きるヒント〈4〉本当の自分を探すための12章』を読んだ

基本的には今までと同様のスタイル。だからどれから読んでもいいと思う。
ただ、今回はテーマとそれに対する五木さんの考えが鋭くなっている。テーマは「泣く」「暗い」「叱る」など負の印象を抱いてしまうテーマがある。しかしそれを否定することなく生きていくために必要なことであると説いている。そのような感情を持たずに生きている人は真に幸せな人ではないのではないか。負のものを正への糧としようとする考えがわかりやすく、いいヒントになっている。
正の感情だけを賛美することは正ではない。偉ぶらず淡々と「僕はこう思う」と口語調で綴られている。