『Gスピリッツ Vov.72』を読んだ

第1特集は「アントニオ猪木 日本プロレス除名事件」。こちらは自分が生まれる前の話なので完全に歴史の教科書として読んだ。
第2特集は「“不沈艦”スタン・ハンセン」。ハンセンは全日本で四天王と戦っているのを見てきたので近さを感じる。インタビューは新日本、全日本前のアメリカでの若き頃となっているが、全日本であの左腕が猛威を奮うハンセンがどう成長したかがよくわかった。70半ばとなったハンセンが元気に現役時代を語ってくれる、それだけで幸せじゃないか。


その他にも、マリーゴールド旗揚げ記念インタビューのロッシー小川、アリーバ・メヒコでのグラン浜田特集もよかった。
ロッシー小川は今プロレス界で最も賛否分かれる人となりつつあるけれど、昭和推しで動いているのは個人的には素直に好感が持てた。合宿で海辺でランニング、トレーニングなんてのは自分が子どもの頃見ていた全日本、新日本では定番の風景だったので、これを令和にやるのは素晴らしいなと思った。室内でのマシンの合理的なトレーニングだけじゃ話題はできないし、プロレスという異界を世間に見せるならこういうことしないと。
グラン浜田特集は前回に続き小さな巨人の軌跡を丁寧に記述している。みちのくプロレスでの試合を子どもの頃見ていたので、それ以前のグラン浜田を知ることができるのは嬉しいし、そして今のグラン浜田が静かに幸せに暮らしていてほしいと思う。


Gスピリッツ、毎回文字からプロレスを学び、知り、燃えることができる貴重な本。