カスタマイズ接客

毎週のルーティンのように同じ時間に同じコンビニで同じ雑誌を買っている。支払いはコード決済だった。


店員さんに完全に覚えられて、雑誌をレジに置くとこちらが言う前にコード決済支払い設定までして、バーコード画面を出した頃にはすぐにピッとスキャンしてくれる。レジ袋いらないのも知っているので、それも聞いてこない。


あまりにも自分用にカスタマイズされていて、恥ずかしくて一時期別のコンビニにしていたこともあったけど、店員さんが気を利かせて何も言わなくても自動でやってくれるのはありがたいのでやっぱり使うことにした。


しかし、携帯を機種変して支払い方法をコード決済からiDに変えてしまい、そこで混乱を生じさせてしまった。


今週いつものようにレジに雑誌置き、携帯を出して「iDでお願いします」と言うと、
「えっ?」
と言われてしまった。その時、レジのスキャナは既に自分の携帯画面に向けられていた。
なぜか申し訳ない気持ちになり、もう一度「すみません、iDでお願いします」と言うと、「あ、ああ、はい」と言い、スキャナを戻し、既に設定していたであろうコード決済支払いを解除し、iD設定にしてくれた。


あー緊張した。なぜかこっちが恥ずかしかった。いつもと違う支払い方法言うと焦るだろうなと思ったら実際そうなってしまい、改めて申し訳ない気持ちになった。
時間にしてたかだか数秒のことだけど、いつも無言でできていた意思疎通と支払いが詰まってしまい、えらく長い時間に感じた。


あまり覚えられるというのも考えものだな。でもきっと梅雨が明ける頃までには新しいiD払いの方法も知られて、また無言で最速で支払いまでいくんだろうな。
近所のコンビニの店員さん、いつもありがとう。あなたの記憶力と手際の良さに感謝しています。