人生の色をもっと見るなら寛容

娘入院中は飲食物を病院近くのコンビニで主に調達していたけど、その時の話。


店員さんは60~70歳くらいのおばちゃんで、LINE Payで支払おうとすると「らい・・・ん・・・ぺい?」という反応をされて、こっちが「あ、レジのバーコード決済というところを押してこれ(自分の携帯画面のバーコード)をピッてしてください」と教えてやってもらうような状態だった。


さらにその時700円以上購入するとクジを引けるキャンペーンをやっていて、私が引いてみると応募券で、おばちゃんの説明は「よくわかんないんだけど700円以上買ったらクジ引かせてって指導されていて、その券よくわかんないのよ。ごめんね、読んでやってみてくださいねー」だった。


支払い方法を理解していない、キャンペーン内容を理解していない……プロとしては失格かもしれないが私は別にイライラしたり怒ることはなかった。むしろそのおばちゃんの正直な対応が微笑ましかった。


コンビニ店員の過酷さは最近の報道で知っているし、そうじゃなくても昔に比べてコンビニ業務が複雑になってきていることはお客の立場からしてもわかる。
私としてはコンビニの店員、しかもおばちゃんに完璧な対応は求めていない。娘が入院中だったので心が敏感になっていたせいか、この歳までなっても働こうという意欲があり、不慣れながらも頑張っているなあと、その不慣れさにおばちゃんの人生の色を感じた。
わからないことはわからないと言って、わかるほうができる範囲でサポートする、それでいいじゃない。


不寛容な社会といろいろなところで言われているけど、個人的にはもっと寛容な社会、昔ながらのみんなで協力して楽しくやっていこうよという社会になってほしいな。イライラして何になる。叩くのが簡単で、褒めるのが皆無な世界って悲しい。
寛容って大事。