革命最高試合

今年のプロレス大賞のベストバウトが天龍引退試合の天龍vsオカダになった。
これには賛否両論あるだろう。1・4の中邑vs飯伏のほうがベストバウトだったが、年の始めの試合はプロレス大賞選考会の頃にはインパクトが薄れるから不利だという意見もある。


でも、でも、私としてもやっぱり天龍vsオカダがベストバウトだったと思う。生中継で見たけど本当に素晴らしい試合だった。
相撲から数えると半世紀に渡る格闘技人生で染み付いたスタイルと、蓄積したダメージ。それを天龍は隠さず全てさらけ出して現在のIWGPチャンピオンのオカダにぶつけた。
そしてオカダも言い方は悪いがダメージ蓄積で動けない天龍を相手に精一杯の試合作り、そして平成の激しいプロレスをぶつけた。顔面に、胸板に、土手っ腹に。


プロレスは過程、歴史背景まで味わった上で試合を楽しむもの。たとえ点と点でも、ファンの脳内で線にして、また好きな選手は面にして試合を見るもの。天龍の今までの歴史を知っていると、この試合は間違いなく今年のベストバウト。
こんなに泣けるベストバウトは数年に一度。