ジュニア最高

『燃えろ!新日本プロレス vol.64』を見て朝からテンションMAX!!!
トップ・オブ・ザ・スーパージュニア、スーパーJカップ、J-CROWNあたりのジュニアが大好きなので、この回に収録されている試合はどれも興奮しまくり!
その中でも、サスケvsウルティモ・ドラゴンの8冠統一戦は、このDVD収録試合の中で一番思い入れが深い。ちびっ子にとってはそれぞれのチャンピオンが自分のベルトを賭けて、トーナメント全試合がタイトルマッチという豪華さ。もう一回戦から見ていてドキドキしていた。


東北の英雄サスケを応援しながら見ていたけど、ウルティモ・ドラゴンの強さは十分知っていたから、当時ちびっ子は絶望的な気持ちにもなっていた。特に一回戦でライガーを僅か158秒で破ったのは衝撃的すぎた。そして次の試合で当時勢いに勢いがあった大谷をランニングパワーボム葬。対するサスケは試合前から靭帯断裂の状態。これはさすがに無理だと思っていた、でもサスケに勝ってほしいと胸に手を当てていた。


序盤の腕取り足取りのレスリングから素早い。そして二人とも引かないし息が切れずに向かい合う。新日本のリングで新日本以外の二人が決勝を戦うという舞台だったが、間違いなく二人は当時世界の最高峰だったと思う。


終盤、頭蓋骨骨折の重症となるコーナーポストから場外へのトペ・コン・ヒーロ。今見ても背筋が寒くなる。ゴン、という音が耳に残る。その後よく戦えたなと本当に人間の力に驚く。いや、人間じゃなくその時はもはや超人になっていたのかもしれない。


傍から見ても明らかに動きが鈍くなるサスケ。それでも力を振り絞ってムーンサルトプレス。しかしかわされうつ伏せダウン。そこに襲いかかるドラゴン。一回戦でライガーを葬ったラ・マヒストラルが尋常じゃない速さで決まる。入り方、固め方総合して、今でもラ・マヒストラルの一番の使い手はウルティモ・ドラゴンだと思う。
ガッチリと固められるサスケ。ライガーの悪夢が甦る。しかしカウント2.5で返す。そこへ容赦なく追撃するドラゴン。ライガーを破ったラ・マヒストラルの次は大谷を封じたランニングパワーボム。終わった、と思った次の瞬間ウラカン・ラナで返すサスケ。渾身の固めでフォール。カウントは3かどうか怪しいところだったがレフェリーは高々と3の形を作った指を掲げる。


サスケが8冠統一。喜びを本人以上に爆発させサスケに駆け寄るタイガーと星川。フラフラで何がなんだかわからない様子ながらも肩車されてガッツポーズをするサスケ。最高に、最高に輝いて熱い姿がそこにあった。


新日源流、ユニバーサル源流、その他インディー源流のジュニア戦士がそれぞれのマットで最高に輝いていた時代だったと思う。こんなのちびっ子の時に見たら、そりゃそのドキドキがずっと続くよ。心の底から、心から、心躍るものに小さな時に出会えることの素晴らしさ。