やっぱりグラウンド

試合よりもテレビのカメラワークのほうが微妙です。フィニッシュわかりづらいなあ。
やっぱり四点ポジション(四つんばい)とか寝ている相手への蹴りはないほうがいいなあ。シュートボクセ含む多くのジムで寝ている相手への蹴りの練習をしているのはわかる。そういう技術が進歩しているのもわかるけど、個人的にはそこに格闘芸術は感じられない。
グラウンドの攻防は初めて見る人やこういう時にしかみない人にわかりづらいしつまらないと思うけど、格闘技をゴールデンで見られるという価値にありがたみを感じている視聴者としてはグラウンドの攻防がしっかりできているほうがいい。所戦なんかは四点蹴りなしのいい例だと思う。
正直桜庭はあのルールに助けられた部分もあるけど。それ以前にストップが微妙に遅かったのにも助けられた。ちょっと贔屓ルールだったな、とは思った。
それでも桜庭の試合が見られたことはよかった。太宰ではないけど「桜庭にはブサイクがよく似合ふ」と言ってしまう。顔ボコボコ、それでも勝つ姿はやっぱりいい。
完全に意識は飛んでいた中で、四点の蹴りがないところで片足タックルでこらえるところはルールに助けられた。その後も動きが怪しい中よくやったと思う。
試合が残酷ではなく現実が残酷だった。桜庭の底が見えてしまった感じがして、勝ったのは嬉しいものの辛かった。
それでもタイガーマスクに憧れた現在進行形のヒーロー(今もヒーローだと強く思う)はリングに上がる、上がらなければいけない。そしてプロの姿を見せなければいけいない。本当に残酷なのはそんなことを知りながらも次が見たいと思うファンなのかもしれない。